よくある質問と回答

幹細胞について

Q-1
臍帯血 さいたいけつ が将来再生医療に使える可能性がある、家族の治療にも使えると言われていますが、 加齢黄斑変性 かれいおうはんへんせい の再生医療実現には関係がありますか?(2011年9月26日更新)
Q-2
骨髄などの体性幹細胞などから網膜のRNAなどをつくり網膜細胞を作ったり(培養)して眼にもどすような技術が可能ですか。ES細胞でないと再生が無理ですか。
Q-3
網膜色素変性症 もうまくしきそへんせいしょう の家族に対して自分の 臍帯血 さいたいけつ を採取して幹細胞による再生医療に利用できる可能性はありますか?
Q-1
臍帯血 さいたいけつ が将来再生医療に使える可能性がある、家族の治療にも使えると言われていますが、 加齢黄斑変性 かれいおうはんへんせい の再生医療実現には関係がありますか?(2011年9月26日更新)
A-1
臍帯血 さいたいけつ からは現在まだ網膜細胞を作ることができませんので、 我々 われわれ の治療に使う予定はありません。その他の治療に使うことは将来できるのかもしれませんが、民間ではあまり保存のよくないところもあるようですのでご注意ください
Q-2
骨髄などの体性幹細胞などから網膜のRNAなどをつくり網膜細胞を作ったり(培養)して眼にもどすような技術が可能ですか。ES細胞でないと再生が無理ですか。
A-2
体性幹細胞に遺伝子を導入し網膜細胞を作る事は可能かもしれません。ただし、遺伝子を導入するとその細胞が癌になってしまうなどの危険がわずかながらあるので、遺伝子導入は最後の手段です。遺伝子を使わずに、培養で体性幹細胞から網膜細胞を作る事は可能性はゼロではありませんが、まだ成功していません。
一方、ES細胞からはすでに網膜細胞を遺伝子導入なしに作ることが可能となっていますので、一歩進んでいると言えますが、ES細胞でないと無理というわけではありません。さらに移植に使える量の細胞が得られるかという点になると圧倒的にES細胞が有利です。
Q-3
網膜色素変性症 もうまくしきそへんせいしょう の家族に対して自分の 臍帯血 さいたいけつ を採取して幹細胞による再生医療に利用できる可能性はありますか?
A-3
現在、 我々 われわれ の研究では、再生医療ができるようになった場合、iPS細胞で治療できるようにしようと考えておりご本人の皮膚細胞が活用できると思います。
網膜色素変性 もうまくしきそへんせい の場合は、ご本人は遺伝子変異を持っておられますので、近親者の幹細胞が必要という場合でも、ご家族の皮膚細胞からiPS細胞ができますので、網膜の治療用に 臍帯血 さいたいけつ を保存する必要は特にないと思います。
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